地球の温暖化を防ぐためには、大気中の二酸化炭素を減らすことが最も有効な対策です。そのためには、私達が二酸化炭素を極力大気中に出さない算段をすることが重要です。また、排出してしまった二酸化炭素を大気中から、より多く取り除く必要があります。
二酸化炭素を大気中に出さないための具体的な方法としては、私達の生き方を変え、贅沢を止め、ものを大事に使い、質素に暮らすことが考えられます。あるいは、私たち人間が、産業革命以降してきたことと逆のことをすればよいはずです。
即ち、私たち人間は、石炭・石油・天然ガスを際限もなく消費して、二酸化炭素を大量に排出してきたのですから、二酸化炭素から石炭・石油・天然ガスを作ればよい、という理屈になります。
また、石灰岩を原料にセメントを作り、肥料をつくって来た、その過程から、大気中に二酸化炭素を排出してきたのですから、二酸化炭素を石灰岩に戻してやればよいのです。方法はもう一つあります。それは、海の深層を流れる海流に二酸化炭素を溶かし込むという方法です。
以上の三つのケ−スのうち、今のところ、二酸化炭素から石炭・石油・天然ガスを作る方法は開発されていないし、今後もむずかしいだろうと思います。
しかし、石灰岩を作ることは可能であり、また、海の深層の海流に二酸化炭素を溶かし込む方法も可能です。ただ、二酸化炭素を石灰岩化することも、海洋に溶かし込む方法も、固定(*1)する二酸化炭素の量よりも、そのために必要なエネルギ−の調達の過程で発生する、二酸化炭素の量の方が大きくなり、現実的ではないことが問題です。
(*1)「固定する」とは大気中からとりのぞき、出てこないようにすることを言います。
では、他に二酸化炭素を大気中からとりのぞく方法があるのでしょうか。ところが、私たちの誰にでも出来る方法が一つだけあるのです。それは活性のある森を創り出すことです。この森の草木は、概ね、水と炭素からできて居るのです。草はあまり効果がありませんが、木は、生きている限り、二酸化炭素を樹体の中に固定していくのです。
草木は生長し、生命を保つために光合成を行い、大気中の二酸化炭素を吸収して材を作っていきます。そのからくりを利用して、二酸化炭素を大気中から取り除くのですが、そのためには樹木が若くて活性のあることが重要です。
だからといって、古い樹木を伐採して廃棄し、底地を宅地造成、遊興施設、工場やショッピングセンタ−、トラックヤ−ド等に転用してしまうのは大きな間違いです。(2006/09/25、2007/06/20加筆)