小学生の漢字:2006 

        漢字の練習T
 
(1)はじめに

  漢字(かんじ)は、おとなりの中国(ちゅうごく)で生まれました。紀元  
 57年、今から2000年ほど前に、日本の国から「お使い」が来た、と「後漢書」
 (ごかんじょ)という歴史(れきし)の本に出ています。
  そのときの皇帝(こうてい:王さま)は光武帝(こうぶてい)と言いました。
 「お使い」のものは、ひもの付いた、金(きん)でつくられた印(いん)をい
 ただいて帰(かえ)ったそうです。それには、「漢委奴国王」(「かんのわの
 なのこくおう」とよむそうです)と書いてありました(今も残っています)。
  おそらく、このころ、漢字が伝(つた)わってきたのでしょう。だから、漢
 の文字、すなわち「漢字」というのだと思います。漢の国の文字(もじ)とい
 う意味(いみ)です。
          
      金でつくられた印とそれを紙に押(お)したもの
      

        漢字の練習T
 
 (2)漢字の読(よ)み方(かた)

  漢字の読み方は、なん通(とお)りもあります。大きく分けるとふた通りで、
 「音」(おん)と「訓」(くん)です。「音」は中国から漢字が伝わってきた
 ときに、漢字と一緒に伝わってきた読み方です。「訓」は文字を知る前から、
 私たちの先祖(せんぞ)の使っていた言葉(ことば)を同じ意味(いみ)の漢
 字に合わせたものです。
  「音」は漢音(かんおん)、呉音(ごおん)それに唐音(とうおん)があり
 ます。漢音(かんおん)と呉音(ごおん)は古い時代に伝わったもので、漢音
 (かんおん)は、中国の北の方にある黄河(こうが)の近くのほうの読み方で、
 呉音(ごおん)はみなみの揚子江(ようすこう。いまの長江(ちょうこう))
 の辺りで使われていた読み方です。唐音は、今から800年ぐらい前に、唐の国へ
 勉強に出かけたお坊(ぼう)さんが、持ち帰った新しい読み方です。いまの中
 国の話しことばのような読み方です。
  小さな漢和辞典(かんわじてん)を見ると、音と訓としか出ていませんが、
 大きな辞典には、区別(くべつ)して、出ています。訓もいくつか出ているで
 しょう。わからない字に出あったら、辞典でしらべるようにしましょう。

 

        漢字の練習T
 
 (3)漢字の書き方(筆順:ひつじゅん)

  漢字の書き方を筆順(ひつじゅん)、あるいは書き順(かきじゅん)といい 
 ます。この筆順(ひつじゅん)を間違えると、きれいな字は書けませんし、形
 がまとまりません。
  また、人の前で字を書くとき、恥(はず)かしい思いをします。上手(じょ
 うず)な字、きちんとした字を書くために筆順を正しく覚(おぼ)えるように
 しましょう。これも辞典を見ると学校で習う文字については書いてありますか
 ら、おかしいな、と思ったら、辞典でしらべてみましょう。
  それでは、主(おも)なきまりをあげてみましょう。字を書くときには、
  ・右から左へ
  ・上から下へ
  ・つきぬける棒(ぼう)は最後(さいご)
 という具合に書きます。これが大きな決まりです。
  つぎに、少し細(こま)かなことを説明しましょう。
  ・青、責のような字の上の部分(ぶぶん)は、よこ、たて、よこ、よこの
   順にかきます。
  ・楽の様に左と右が白をはさんで同じような場合は、真ん中、左、右と書
   いていきます。
  おとなになって、人の前で字を書かなければならないとき、相手(あいて)
 が、きちんと字を知っている人の場合、「ああ、こんな字もかけないのか。」
 と思われてしまい、「そん」をすることになります。

 

        漢字の練習T
 

 (4)勉強は自分のためにする!

  勉強は人に頼まれてするものではなく、また、親に言われるからするので 
 もありません。そうは言っても、学校へ行っているのですから勉強をするの
 は当たり前です。しかし、勉強をする本当の目的は、自分が大人になって、
 いろいろな人と交際するようになったとき、恥ずかしい思いをしないためで
 す。勉強は自分自身のためにするのです。
  ものを知らない人の間では、知らないと言うことが普通ですから、ものを
 知らなくても恥をかくことはありません。ところが、ものを知っている人の
 間に出ると、知らないことが恥となります。人は大きくなってみないと、ど
 ういう境遇(きょうぐう)に生きることになるのか、全く分かりません。だ
 から、どのような人の前に出ても恥ずかしくないように、勉強を真剣(しん
 けん)にしておくことが大切です。その成果(せいか)が自然にまわりの人
 に伝わり、文化が次の代の人々の役に立つようになるのです。
  こう考えるならば、なぜ勉強するのか、なぜ勉強をしなければいけないの
 か、自然に分かってくるでしょう。しかし、勉強は楽なことではありません。 
 覚えなければならないことは、思ったよりたくさんあります。強い気持ちで、
 我慢(がまん)強く取り組まないと成果は上がりません。でも、じっと我慢
 をして、勉強を続けているとやがてその面白さが分かり、学ぶことが楽しく
 なってくるでしょう。そうなれば、大成功(だいせいこう)です。
 (注)ここでいう「面白さ」は、ものを知らなかったときには気付かなかっ
   た「質(しつ)の高い面白さ」のことです。それを知ったとき、苦労し
   て勉強した甲斐(かい)があったと気付くことでしょう。、
  江戸時代の人は、七歳から二十歳頃までは、脇目(わきめ)を振(ふ)ら
 ず、一心に学ばなければいけない、と書き残しています。その通りだと思い
 ます。
    (2006/09/07)

 

        漢字の練習T

 (5)一年生でならう漢字一覧(かんじいちらん)

  読みがなについて
   カタカナは「音」をあらわし、ひらがなは「訓」をあらわしてい 
   ています。


 一 イチ、イツ
   ひとつ、びと(一人一人:ひとりびとり)

 右 ユウ、ウ
   みぎ

 雨 ウ
   あめ、あま(ぐ)

 円 エン
   まるい
 
 王 オウ

 音 オン、イン
   おと、ね(いろ)

 下 ゲ、カ
   した、しも、おりる、おろす、くだる、さがる

 火 カ
   ひ、び(焚き火:たきび、花火:はなび)
 
 花 カ
   はな、ばな(お盆花:おぼんばな)

 貝 バイ
   かい、がい(からす貝:からすがい)

 学 ガク
   まなぶ

 気 キ、ギ(悪気:わるぎ)、ケ、ゲ(悪気:わるげ)

 九 ク、キュウ
   ここのつ

 休 キュウ
   やすむ

 玉 ギョク
   たま、だま(しゃぼん玉、しゃぼんだま)

 金 キン、コン
   かね、がね(大金駅:おおがねえき)、かな(け)

 空 クウ
   そら、ぞら(青空:あおぞら)、むなしい、から、あく

 月 ゲツ、ガツ
   つき、づき(月々:つきづき)

 犬 ケン
   いぬ

 見 ケン
   みる、みえる、

 五 ゴ
   いつつ

 口 コウ、ク
   くち、ぐち(入り口:いりぐち)

 校 コウ

 左 サ
   ひだり

 三 サン、ゾウ
   みっつ、みつ

 山 サン、ザン 
   やま

 子 シ、ス
   こ、ご(双子:ふたご)

 四 シ
   よん、よっつ

 糸 シ
   いと

 字 ジ
   あざ、あざな

 耳 ジ
   みみ

 七 シチ
   ななつ、なな、なの

 車 シャ
   くるま

 手 シュ
   て、じゅ(千手観音:せんじゅかんのん)

 十 ジュウ、ジッ(十手:ジッテ)
   とお、と(いろ)

 出 シュツ、シッ(出来:しったい)
   でる、だす、いづ

 女 ジョ
   おんな

 小 ショウ
   ちいさい、こ(小鳥:ことり)、お(小山:おやま)

 上 ジョウ
   うえ、うわ(うわのそら)、かみ、あがる、あげる、のぼる

 森 シン
   もり

 人 ジン、ニン
   ひと、びと(人々:ひとびと)

 水 スイ
   みず

 正 セイ、ショウ(正月:しょうがつ)
   ただしい、まさ

 生 セイ、ショウ、キ
   いきる、うまれる、はえる、ばえる(芽生える:めばえる)、
      なま、

 青 セイ、ショウ(緑青:ろくしょう)、ジョウ(群青色:ぐんじょ
      ういろ)
   あおい

 夕 セキ
   ゆう

 石 セキ、シャク(磁石:じしゃく)、コク(米などを量る単位)
   いし

 赤 セキ
   あか、あかい

 千 セン
   ち、ぢ(千々に乱れる:ちぢにみだれる) 

 川 セン
   かわ、がわ(四万十川:しまんとがわ)

 先 セン
   さき、ざき(先々:さきざき)、まず

 早 ソウ
   はやい、ばやい(てっとりばやい)

 草 ソウ、ゾウ
   くさ、ぐさ

 足 ソク
   あし、たす

 村 ソン
   むら

 大 ダイ
   おおきい

 男 ダン、ナン(三男:さんなん)
   おとこ

 竹 チク
   たけ、だけ(孟宗竹:もうそうだけ)

 中 チュウ
   なか、あたる

 虫 チュウ
   むし

 町 チョウ
   まち

 天 テン
   あま

 田 でん
   た、だ(多田さん:たださん)

 土 ド
   つち

 二 ニ、ジ
   ふたつ

 日 ニチ、ジツ
   ひ、び(参観日:さんかんび)、か(三日:みっか)

 入 ニュウ
   いる、はいる

 年 ネン
   とし、どし(戌年:いぬどし)

 白 ハク
   しろ、じろ(色白:いろじろ)、しろい

 八 ハチ、ハッ、
   やっつ、や、やつ

 百 ヒャク、ビャク

 文 ブン、モン
   ふみ

 木 ボク、モク
   き、こ(木の葉:このは)

 本 ホン、ポン、ボン
   もと

 名 メイ、ミョウ
   な

 目 モク
   め、ま(目のあたり:まのあたり)

 立 リツ、リュウ
   たつ、だつ(神立駅、かんだつえき)

 力 リキ、リョク
   ちから、ぢから(馬鹿力:ばかじから)

 林  リン
   はやし、ばやし(雑木林:ぞうきばやし)

 六 ロク、リク(六義園:りくぎえん)
   むっつ、むう


 

        漢字の練習T
                   今日の花
    
          ゲンノショウコの花(2006/08/28庭で撮影)

[索引のペ−ジ] [次のペ−ジ]


  漢字の練習T                                    
  since 2006-09-01 
  制作・写真:大森孟(森林インストラクタ−/環境カウンセラ−)   
  2006/08/31